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日本唯一の宇宙業界向け就職活動イベントの開催を2008年度も目指す団体のBLOGです。2008年11月29、30日国立青少年オリンピックセンターにて宇宙就活2008~宇宙業界ってどんなかんぢ!?2~を開催します
by utyuusyuukatu2008
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iac2008参加レポ(4):3日目後編~宇宙機関長VS学生!?~
宇宙就活2008の、のーみ@ついに朝6時起きでなくなった、です。ここからなし崩し的にならぬよう注意せねば・・

さてというわけで参加レポ3日目=IAC初日後篇です。


◆◇◆◇◆◇GLASGOW3日目~宇宙機関長セッション~◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ちょっと以下の内容は専門用語が多々出てきますがご勘弁を。
わからない人はググってください(笑)

*注意!!以下の内容はのーみの中途半端英語力とあやふやな記憶+メモに基づくものです。
内容の正確さについては保障しかねます。

NASA のグリフィン長官

ESA のジャン‐ジャック・ドルダン長官

CSAの スティーヴ・マクリーン(Steve MacLean) 長官、
この人は元宇宙飛行士で最近就任したのをSPACE REFで読んだ。

我らがJAXA 立川 理事長!!

そして第二の宇宙大国ロシア!!アナトーリー・ペルミノフ長官

続いて最近の興隆著しいインド(ISRO)マドハバン・ナール長官

最後にもはやアジアNO1宇宙大国となりつつある中国!!
孫来燕局長
(異論もありそうだが、こういうのはやるかやらないかだと思う。あとでまた触れます)
   

まずは各国の宇宙機関長が各自の成果と今後の展望をプレゼンテーション

NASAはもちろん現在開発中のALESⅠ、ALESV、そして月と火星を目指していることをプレゼン。

ESAはスペースステーション(ISS)にコロンブスモジュールが無事取り付けられたこと、ジュールベルヌ(ATV)
が無事役目を果たしたことを。

JAXAはもちろんSELENEのことを(取材記事もHPにUPするんで見てくださいね)。
昨今制定された宇宙基本法についても触れていました。

引き続いてインド。唯一パワーポイントのスライドを用意していた。
プレゼンテーションの調子からもこの機会に世界にアピールしてやろうという意気込みを
感じます。

ここまで全部英語。立川理事長も原稿を読みながらですが英語でした。

続くロシア、中国はすべて自国語でしゃべり通訳の人を介して英語で発信していました。

こういった所を深読みしてしまうのは僕だけでしょうか?
IACは単なる学会ではなく、このあとにも宇宙機関長同士での会議も
行われる場です。お互いの駆け引きを感じます。

ロシアは淡々とISSに対するプログレスの貢献を。

淡々とした話しぶりに自信と貫禄を感じます。

中国も同様に有人宇宙活動を引き続きやっていくこと。
そして2010年後半には月に無人探査機を送るとともに、スペースステーションを自国で建設することを考えていること。

正確な内容のリンクを見つけました)

2025年には月の有人宇宙探査をやりたいと発表!!

NASA以外で未来のことまで詳細な計画を示したのは中国のことだけでした。
中国語で、堂々と、自己をアピールします。すごく勢いを感じます。

今回のIACにはロシア、中国、インドの宇宙機関からの派遣学生は来ていません。
各自さまざまな方法で、米国との違いをアピールしていたように感じました。

引き続きパネルディスカッション。コーディネーターは地元ジャーナリストの方。
結構鋭い質問をします。

以下印象深かったやり取りをいくつか

☆月か、火星か

Q:(NASAに向けて)
 「月、そして火星に行くのには莫大な労力、そして費用がかかります。
  米国はそれをどう担保しますか?」

A:(NASA)
 「世界各国と共同して、月そして火星(Moon and Mars)”を目指します。

"月か火星か(Moon or Mars)”ではありません。

 これはISSののちに来る素晴らしい国際協調プロジェクトです」

Q:(ESAに向けて)
 「ESAはいかがですか?」

A:(ESA)
 「我々も是非”月そして火星(Moon and Mars)”
 を目指したいですね。

 できれば


”自分たちの手で”(ESA独自の有人ロケットを持つという意味か?)」

Q:(NASAに向けて)
 「なるほど、では”月そして火星”に最初に降り立つのは一体
 
どこの国の宇宙飛行士でしょうか?」

A:(NASA)「まだ決まっていません。
ただそれは”さまざまな要素を考慮して決定されるでしょうね(ニヤリ)


☆2015年、そのあとに

Q:(NASAに向けて)
 「ISSは計画から20年以上たった今も建設が続いています。なのに2015年で本当にやめてしまうのですか?」

A:(NASA)
 「”完全にISSを破棄するというわけではありません。”月や火星を目指すにあたってISSは必要不可欠な
  設備となるでしょう。”2015年以後もISSは必要です。”」

等など、6割ぐらいしか分かりませんでしたが業界に詳しい人なら深読みがたくさんできるセリフが盛りだくさんでした。

まぁこういうところの会話ってどの程度信頼性があるんでしょうかね?

こんな感じでなかなかハラハラするプログラムでした。

引き続き今度はNASA,ESA,CSA、JAXAの派遣学生向けに宇宙機関長とのセッションがありました。

◆◇◆◇◆◇◆◇GLASGOW3日目~学生向け宇宙機関長セッション~◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 中国、ロシア、インドは宇宙教育グループ?に入っていないようで来ていませんでしたが
それ以外の国のTOPが目の前に座っています。

 というわけで早めに一番前の席に陣取りドキドキしながら待つ。

 今回のセッションは各国の学生が事前に用意しておいた質問に対して各国のTOPが回答していくという
ものでした。テーマもいろいろあったのですがどうやら今回は気候変動問題に対するもののようです。

ここでも面白かったやり取りをいくつか

Q:「学生の創造性を宇宙プロジェクトで生かすためにどうすればいいでしょうか?」

A:(NASA)
  「まずは”経験を積みなさい”。やっぱり経験に基づいたアイディアとそうでないアイディア
   は全然違う。経験に裏付けられての創造性だ。その上で積極的に自己をPRし、プロジェクトに
   貢献するよう努力しなさい」

A:(ESA)
  「”自分の考えをテーブルの上に出すことを恐れないことだ。”積極的に自分の考えを他人と
   ぶつけてみるといい。プロの技術者も思いつかないようなアイディアを我々は期待しているし
   君たちもいいフィードバックが得られるだろう。」
 
Q:「環境汚染の責任を特定するために十分な高解像度データを公開することについてどう思いますか」

A:(JAXA&ESA?)
  「”十分”かどうかは分からないが我々はデータを提供している。宇宙からのデータは気候変動問題を
   議論する上で大切だ。気候変動問題や環境汚染の原因が何なのかを議論することは、宇宙機関の直接の役割ではない。
   我々の役割は議論に必要なデータを確実に提供することだ。」

等など

 このあとは早速テクニカルセッション(学会)が始まりましたので各自の興味に基づきセッションへ。
僕はスモールサテライトのセッションを除きに行きました。


続きます♪ちと一日一日を詳しく書きすぎですかね?まぁ感じがわかって

”面倒くさくならない限りこのままでいきます(笑)”






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by utyuusyuukatu2008 | 2008-10-10 10:16 | IAC2008参加レポート
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